余命 美しいままで―オランダで安楽死を選んだ日本女性の「心の日記」

美しいままで―オランダで安楽死を選んだ日本女性の「心の日記」


美しいままで  
オランダで安楽死を選んだ日本女性の「心の日記」
ネーダーコールン靖子 (著)
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レビュー

日本では法的に認められていない安楽死を選んだ日本人歌人。
その人の作品と日記を残された家族、友人が編纂したものです。

最大のテーマは「死に方も生き方の一部」ということでしょうか。

自分に与えられている時間と、その質について向き合うことになると思います。



レビュー

人間として生きるということは、ただ肉体が生きていることを指すのではない。
特に自分の死が近づいたとき、残りの時間をどの様に生きるか、それを考えない人はいないだろう。

ガンの手術をした靖子さんは、ベッドの上で介護されなくては食べることも出すことも出来ない日々を余儀なくされる。そして先が無いのに、容赦なく襲う痛みに打ちのめされ、どうにもならなくなってゆく。
健気に理性の声に耳を傾け、そう言う状況の中でも希望を見いだそうとした靖子さんだったが、死だけが彼女に慰安を与える道だった。

安楽死は、苦痛で耐えられなくなった時の保険だった。」とご主人が語っているが、
靖子さんにとって、それは希望だったように思えて仕方ない。

誰とも分かち合えない痛みと孤独を、増幅せず、客観的に記した記録は、
秋岡さんによって完璧な魂のメッセージにまとめられた。この本に厚く感謝したい。



レビュー

この本に出会ったのは丁度、私の祖父が死を迎える直前、という時期でした。

祖父は、薬によって死を迎える数週間前から家族とコミュニケーションを取れなかったのに対し、
本書の靖子さんは、死の10分前まで家族や友人と会話をすることだ出来たのです。

安楽死は非常に機微な問題を有していると思いますが、私の祖父と靖子さんの死に方を比べると、
どうしても靖子さんの死に方のほうが幸せに映ります。
もし、自分が死と直面したら、誰にでも起き得る事だけに十分考えさせられる内容でした。

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